
今回は海外FX業者のIS6FX(旧is6com)の「ロスカット(強制決済)」について解説していきます。
いったい証拠金維持率が何パーセントになるとロスカット(強制決済)されるのでしょうか。
このページの目次
証拠金維持率とは?
証拠金維持率の解説の前に、これら2つの証拠金について理解しておきましょう。
- 必要証拠金
- 有効証拠金
①必要証拠金
「その金額でトレードを行うために必要な証拠金」のことです。
②有効証拠金
「口座残高+含み損+含み益」、つまり「取引で使える証拠金の全額」のことです。
そして、
で算出できます。
一例として
通貨ペアのレート:100円
取引量:1,000万円(10万通貨)
レバレッジ:200倍
とします。
(ちなみにIS6FX(旧is6com)の最大レバレッジは1,000倍です)
必要証拠金=1,000万円÷200(倍)=5万円
証拠金維持率=(有効証拠金÷必要証拠金×100
=(10万円÷5万円)×100
=200パーセント
となります。
感覚的に言えば「これだけのお金が必要ですが(有効証拠金)、あなたはその何パーセント分のお金を持っていますか?」という事ですね。
上記の計算方法はIS6FX(旧is6com)以外のFX業者でももちろん同じです。
IS6FX(旧is6com)のロスカット(強制決済)率は?
ロスカット
ロスカット率
ロスカット(強制決済)が発動すると損失が確定しますから、そのときの気持ち的には「ああもうIS6FX(旧is6com)!余計なことを!」と感じてしまうかもしれません。
ですが、ロスカット(強制決済)がなければもっと損失が大きくなる可能性が高いですから、本来は「トレーダーの味方」と言うべきシステムです。
さて、IS6FX(旧is6com)のロスカット率は50パーセントです。
つまり、証拠金維持率が50パーセントになるとロスカットが発生します。
(IS6FX(旧is6com)には3種類の口座がありますが、どの口座でも一緒です)
海外FX業者の中にはロスカット率を20~30パーセントに設定しているところが多いですが、間違えないようにしましょう。
「IS6FX(旧is6com)は比較的早くロスカットが発動する」という事ですね。
ちなみに、IS6FX(旧is6com)で複数ポジションを持っている時のロスカット(強制決済)は、「損失が大きいポジション」から行われます。
1件以上ロスカット(強制決済)して、証拠金維持率が50パーセント以上になると処理が停止します。
IS6FX(旧is6com)のロスカット率の高さはデメリットではない!その理由は?
たまに、「ロスカット率が高いとギリギリまで粘れないから不利」という声を聞きますが、筆者はそうは思いません。
その理由は2つあります。
- そもそも粘らないほうがいい
- 証拠金維持率を高くするのは簡単
では、それぞれについて見ていきましょう。
①そもそも粘らないほうがいい
「IS6FX(旧is6com)のロスカット率が20パーセントならもっと粘れて、勝ちやすくなりそうなのに」と考える人は、つまりは「証拠金維持率が50パーセントから20パーセントに下がるまでの間に、相場が反転して逆転できるかも!」と思っているわけです。
確かに反転すれば本当に逆転できますが、そうそう都合よく反転する可能性は低いのです。
ですから、IS6FX(旧is6com)に限らずそもそも「粘る」という発想をあまり持たないほうがいいです。
ロスカット(強制決済)される前に、そこそこのところで自分で決済することも考えましょう。
最悪なのは「つい粘ってしまい、毎回のようにロスカット(強制決済)される」ことです。
また、一回でも「粘ったら逆転できて、大儲けできた!」というドラマチックな経験をすると、「ギャンブル依存」のような状態になる可能性があるので危険です。
②証拠金維持率を高くするのは簡単
また、IS6FX(旧is6com)のような最大レバレッジが高いFX業者であれば、証拠金維持率を高くする事が容易です。
例えば、
通貨ペアのレート:100円
取引量:100万円(1万通貨)
レバレッジ:1,000倍(IS6FX(旧is6com)の最大レバレッジ)
の場合、
必要証拠金=100万円÷1000(倍)=1,000円
証拠金維持率=(10万円÷1000円)×100
=1,0000パーセント
なんと証拠金維持率が1万パーセントになります。
ポイントは
- レバレッジは高くする(基本的に最大でいいです)
- 取引量は少なめにする
これだけで証拠金維持率を簡単に数千~数万パーセントにする事が可能です。
ですから、「IS6FX(旧is6com)のロスカット率が50パーセントである」ということ自体、ハッキリ言ってほぼ意識する必要がありません。
IS6FX(旧is6com)に限らず、証拠金維持率は少なくとも500~1,000パーセントくらいにしておきましょう。
これくらいの数値を保っておけば、相場が激変してもロスカット(強制決済)が発動する事はまずありません。
ロスカット(強制決済)が間に合わない!
IS6FX(旧is6com)のロスカット(強制決済)の処理は、必ず証拠金維持率50パーセントのタイミングで完了するわけではありません。
相場が短時間で大きく動くときなどは、「ロスカット対象の口座」が大量発生して、処理が追い付かなくなり、証拠金維持率50パーセント未満になってから完了する場合があります。
(この辺りの事情は全てのFX業者に共通しています)
また、酷いときにはロスカットが追い付かないせいで、口座残高がマイナスになる場合もあります。
例えば、「スイスフランショック」や「東日本大震災」などの大きな事柄があると、いわゆる「マイナス口座」が大量発生します。
しかし、IS6FX(旧is6com)には「ゼロカット」という、「口座残高がマイナスになったら、ゼロまで戻してくれるシステム」があるので、「自己資金を超える借金」が発生する事はありません。
「とんでもない借金が発生したらどうしよう……」という事で、これまで海外FXに挑戦できなかったという方は、この情報によって安心していただけたのではないでしょうか。
国内FX業者は法律によりゼロカットをすることができません。
補足:ゼロカットがあるからといって油断は禁物です
ただし、裏を返せば「自己資金までは普通に失う可能性がある」ということです。
例えば、ゼロカットがあるからと油断して「自己資金10万円で大勝負!」などと考えてしまうと、その100万円はあっさり消えるかもしれません。
あくまで、「緊急時の救済措置」くらいに考えておきましょう。
また、IS6FX(旧is6com)のようにゼロカットがあるFX業者であっても「証拠金維持率を常に高くしておくべき」という事は変わりません。
まとめ:証拠金維持率を高くしてロスカット(強制決済)を避けつつIS6FX(旧is6com)を使おう
IS6FX(旧is6com)のロスカット(強制決済)率などについて解説しました。
まとめると、
- ロスカット率は50パーセント
- 複数ポジション保有時のロスカットは損失が「大きい順」に行われる
- ゼロカットがあるので自己資金を超える借金は発生しない
といったところです。
また、
- ロスカット率が高めだがデメリットにはならない
- 証拠金維持率は最低でも500~1,000パーセントにすべき
- ゼロカットはあくまで救済措置。油断は禁物
といったポイントもあります。
証拠金維持率やロスカット(強制決済)の仕組みを知っておけば、IS6FX(旧is6com)を含む全てのFX業者でも通用します。
まだ、理解していないという初心者の皆さんは、繰り返し本記事を読んだり、さらに独自に調べたりしていただけると幸いです。