本記事では、海外FX業者のis6comの「ゼロカットシステム」について解説していきます。
FXトレードをリラックスして継続するための大事なシステムですので、ぜひ最後までご覧ください。
このページの目次
ゼロカットシステムとは?
ゼロカットシステムとは、「口座残高がマイナスになった場合に0まで回復してくれるシステム」のことです。
「マイナスの幅」に制限はなく、マイナス10万円でもマイナス1,000万円でもゼロカットシステムが発生するので安心です。
ちなみにis6comに限らず、多くの海外FX業者にこのゼロカットシステムがあります。
ただし、国内FX業者にはゼロカットシステムがないので気を付けてください。
(法律の都合で、導入することができないのです)
そのため、海外FXと同じ感覚で無茶なトレードをすると「口座残高以上のマイナス」が発生して、大きな借金を背負うことになるかもしれません。
筆者は基本的に「海外FXのほうが国内FXよりも圧倒的に優れている」と思っていますが、その理由の一つにこのゼロカットシステムがあります。
なぜゼロカットシステムがあるのか?
ゼロカットシステムはトレーダーにとっては非常にありがたいサービスですが、FX業者にとっては損をするシステムでしかないように思えますよね。
しかし、実際にはis6comを含め「FX業者にとっても得」だからこそゼロカットシステムを導入しています。
その理由を3つ挙げていきます。
- 新規ユーザーを獲得しやすい
- 「大敗による離脱」を防ぐことができる
- 訴訟の手間を省ける
①新規ユーザーを獲得しやすい
ゼロカットシステムがあるFX業者とない業者とでは、どちらに入会したいでしょうか。
恐らくほとんどの人が「ゼロカットシステムがあるほうに決まっている!」と回答すると思います。
②「大敗による離脱」を防ぐことができる
ゼロカットシステムがない場合は、「あるユーザーが口座残高以上の借金を抱える→二度とis6comを使わなくなる(FX自体しなくなる・できなくなる)」という事があり得ますよね。
詳しい説明は後でしますが、「is6comの収益は取引手数料のみ」ですから、ユーザーに離れてもらっては困ります。
つまり、「ゼロカットシステムのためのコストをかけてでも、今後も取引をして手数料を落としてもらったほうが得」という事ですね。
もしかしたら、極端にマイナス金額が大きいユーザーの場合は当てはまらないのかもしれませんが、「is6comのトレーダー全体」で考えれば、ゼロカットシステムを入れておいたほうが得なのでしょう。
補足「is6comの収益は取引手数料のみ」とは?
トレーダーから注文を受ける→ディーラーの判断で「トレーダーが負けそうな注文はインターバンクに流さない」というタイプのFX業者は、取引手数料だけでなく「トレーダーの負け分」も収益になります。
競馬で例えるなら、「知人に1万円渡されて馬券を買うように頼まれる→どうせ的中しないと思って買わずに1万円を懐に入れる」という事ですね。知人の立場からすれば、実際に負けたのであれば馬券を買っていようがいまいが結果としては一緒です。
ですが、is6comは「トレーダーの注文を受ける→全部インターバンクに流す」というタイプのFX業者ですから「取引手数料しか収入源がない」のです。
③訴訟の手間を省くことができる
例えば「スイスフランショック」レベルの出来事があると、相場が急激に変化するので、「いわゆるマイナス口座」が大量発生することになります。
しかし、is6comはこのような事態になっても淡々とゼロカットシステムの処理をする事でしょう。
「何年に一度かはこういう大事件がある」という事を計算に入れて、それでも利益が出るように運営しているはずです。
ゼロカットシステムがないFX業者の場合は、「金銭的な面」だけで言えば、ゼロカットシステムを設けているFX業者よりも得をしますよね。
ですが、実際には全てのトレーダーがマイナス分を返済するとは限りません。
損失が大きい人の場合は特にそうなるはずです。
その際、企業としても無視するわけにはいかなくなるので、訴訟を起こさなければなりません。
その手間や労力を省くためにも、is6comなどはゼロカットシステムを導入しているのです。
is6comのゼロカットシステムの注意点
続いて、is6comのゼロカットシステムに関して気を付けるべきことをいくつか挙げていきます。
- 一瞬でゼロカットシステムが発動するわけではありません
- 「マイナス口座状態」でも安心して入金できる
- 「ゼロカットシステム頼りのトレード」は厳禁!
①一瞬でゼロカットシステムが発動するわけではありません
is6comのゼロカットシステムは2時間に1回発動するそうです(以前、ゼロカットシステムが重複して発動することがあったため、2018年に仕組みが変更されました)。
ですから、口座残高がマイナスになってもとりあえず2時間は待ちましょう。
特にマイナスが大きい場合は気持ちが落ち着かないかもしれませんが我慢するしかありません。
ただ、2時間経過してもゼロカットシステムが発動しない場合はis6comの運営に問い合わせましょう。
②「マイナス口座状態」でも安心して入金できる
例えば、「マイナス1万円になったときに、10万円入金したら、口座残高は9万円になるの?」と不安を感じている人もいるかと思います。
ですが、「ユーザー自身の入金額」によってマイナス分が相殺されることはないので大丈夫です。
順番としては、「口座残高がマイナス1万円になってしまった→10万円の入金手続きをする→ゼロカットシステムが発動する→10万円の入金が完了する」
という事になります。
つまり、「最長2時間入金が反映されなくなる」という事ですので覚えておきましょう。
③「ゼロカットシステム頼りのトレード」は厳禁!
そもそも「ゼロカットシステムが発動する」という時点で、口座残高分は失っているという事ですよね。「10万円入金したなら、10万円は消えている」という事です。
ですから、「ゼロカットシステムがあって良かった!」などと思わず、「ゼロカットシステムのお世話になってしまうなんて……」と反省しましょう。
ゼロカットシステムを発動させないためにも、
- レバレッジ倍率を高くする
- 取引量を少なめにする
- 口座には十分な資金を入れる
という事などを心掛けましょう。
is6comに限らず、FXトレードをする場合は証拠金維持率を500~1,000パーセント以上に保ちたいところです。
ちなみに、is6comの場合は証拠金維持率が50パーセントになった時点で強制決済されます。相場急変時などで強制決済の処理が追い付かないと、口座残高が0を割る可能性があります。
まとめ:is6comのゼロカットシステムは心強いけれど頼らないように!
今回はis6comのゼロカットシステムなどについて解説しました。
まとめると、
- ゼロカットシステムがあれば「自己資金以上の損失」は出ない
- どれだけマイナス分が多くても対応してくれる
- ゼロカットシステムの発動は2時間に1回
- 「口座マイナス時」に入金しても問題はない
- ゼロカットシステムに頼らないように!
5つ目のポイントが特に大事です。
SNSなどで、たまに「毎回ゼロカットシステム頼りで、ガンガントレードしている」などの声を目にしますが、そういった人の多くは恐らくFXで成功していません。
ただ、「実際にはお世話になる機会がなくても、あると精神的に落ち着けるシステム」ではありますよね。