FXを始めるにあたっては、FX業者で口座を開設しなければいけません。
ただ、FX口座を開設したものの「他にもっといいFX業者を見つけてしまった」「思うように利益が出ないのでそもそもFXをやめてしまった」などの理由でFX口座を放置してしまうケースも多いでしょう。
しばらく経って、ふとそれが不安になるという方もいるかと思います。
今回はFX口座を解約せずに放置したままにするとどうなるのかについてお話ししていきます。

国内FXでFX口座を解約せずに放置した場合

まず国内FXでFX口座を開設し、解約せずに放置した場合についてです。
解約せずに放置したときに気になるのが、おそらくFX口座の凍結やログインの問題かと思います。
ただ、国内FXに関しては解約をせずに放置したからといってすぐにFX口座が凍結されてしまったり、ログインできなくなってしまったりということはありません。
FX業者によるところもあるでしょうが、基本的に数年くらいであれば問題ないと考えていいでしょう。
なぜかというと、FX取引では過去3年間に渡って損益通算ができるようになっているからです。
FXをおこなっていく場合、毎年の確定申告のことも考えていかなければいけないのですが、確定申告の際にはこの1年間の損益を表示した年間取引報告書というものが必要になります。
もし数年放置しただけでFX口座が凍結されてしまったり、ログインができなくなってしまったりすると、手続きに必要な情報をダウンロードできなくなってしまいます。
さすがに国内FXもそこまで不親切ではないですし、ユーザーが確定申告をすることは国内FX側も当然わかっています。
数年放置したからといって、それだけで完全にシャットアウトしてしまうということはないでしょう。
しかしながら、これが10数年や数十年という単位になってくるとわかりません。
国内FXでFX口座を開設する際にはそのあたりも含めて規約を確認したり、サポートに問い合わせをしたりしておきましょう。

海外FXでFX口座を解約せずに放置した場合

次は海外FXでFX口座を解約せずに放置してしまった場合です。
海外FXでのFX口座の扱いは、それぞれのFX業者によってかなりの差があります。
ただ、基本的に国内FXよりも海外FXのほうが早くに口座凍結などへ踏み切る傾向にあります。
ケースバイケースではありますが、解約せずに放置してしばらく経つと休眠口座扱いになり、さらに時間が経過すると口座凍結となって完全に使えなくなるといったところが多いようです。
休眠口座や口座凍結となるとFX口座に以下のような変化が起こるようになります。

ボーナスが消える

海外FXでは新規口座開設ボーナスや入金ボーナス、取引ボーナスといったさまざまなボーナスが用意されているものです。
こういった豪華なボーナスに魅力を感じて、海外FXでFX口座を開設したという方も多いでしょう。
ただ、解約せずに一定期間放置したままで休眠口座や口座凍結ということになってしまうと、その時点でそれまでに獲得したボーナスが消失することになります。
「このFX業者はもう使わないかな」と思ったら、ボーナスだけでも使い切るようにしてください。
ボーナスが消えてしまってから「もったいないことをした……」と悔やんでも後の祭りです。

口座維持手数料が発生する

基本的に普通に取引をしている分には、海外FXで口座維持手数料がとられるということはほぼありません。
ただ、FX業者によってはユーザーが取引をしなくなってから口座維持手数料をとるようにしているところもあります。
これもそれぞれのFX業者によって異なってくるのですが、FX口座に残高がある状態で解約せずに放置しているとその残高から口座維持手数料が自動的に引き落とされるということもあるのです。
口座維持手数料が自動的に引き落とされて、FX口座の残高がゼロになってから口座凍結という形にしているところもあります。
一般的な銀行口座のようなイメージで一旦残しておいて必要なときにまた使おうという感覚でいるといつの間にかFX口座の残高がゼロになっているという可能性もあるわけです。
FX業者を使わなくなった場合、FX口座にある残高をすべて出金しておいたほうがいいと言われているのはこのあたりも関係しています。

ログインができなくなる

FX業者によって対応は変わってくるのですが、たいていの場合、休眠口座ということであれば取引の再開やサポートへの連絡で口座が元に戻るかと思います。
ただ、休眠口座になって時間が経過して、口座の完全な凍結となってしまうとログインができなくなってしまう可能性が高いです。
もし同じFX業者でまた取引をしたいと思ったら、サポートに連絡を入れて対応してもらうか、新しくアカウントを作ってFX口座を開設するところから始めるしかありません。

解約をせずにFX口座を放置すれば不正アクセスのリスクも

国内FXでも海外FXでも、解約をせずにFX口座を放置していると不正アクセスのリスクが出てきます。
不正アクセスによって、以下のような被害を受ける可能性がありますので注意しておきましょう。

勝手に資金が使われる

もしFX口座に残高がある場合、不正アクセスによってその資金が勝手に使われてしまう可能性があります。
FXでは大金が一瞬でなくなることもありますので、それまでコツコツと積み重ねてきたものが不正アクセスによってすべてパーになってしまうかもしれないのです。
解約せずにFX口座を放置しているということはFX業者からの通知などにも目を通さない可能性が高いので、通知が来ているのに気づかずに……というケースも考えられます。

勝手に取引されて、追証が発生する

不正アクセスによって勝手にFX口座の資金が使われてしまうという話をしましたが、国内FXの場合、勝手に取引されて、追証が発生してしまうといった可能性もあります。
知らないうちに不正アクセスした誰かが自分のFX口座から取引をして、大きな損失を出し、とんでもない金額の追証が発生していた……想像するだけでも恐ろしいことです。
もちろん、不正アクセスということであればFX業者側がそれを加味した対応をとってくれるでしょうが、国内FXはやはり追証がある分、よりいっそうリスクが高まります。

個人情報が抜かれてしまう

FX口座の残高がゼロになっているから、もしくは残高をゼロにしているから解約せずに放置していても問題ないと考えている方もいるかもしれません。
しかしながら、その場合でも個人情報が抜かれてしまう可能性があります。
確かにFX口座の残高がゼロであれば取引はできませんが、不正アクセスでログインできれば、そこから個人情報などを細かくチェックしていくことができるのです。
その個人情報がどのような形で悪用されるのかはわかりません。
このようにFX口座の残高がゼロでも、不正アクセスされてしまった時点でやはり何かしらの被害を受けることになるのです。

FX口座を解約せずに放置するのは絶対にNG!

FX口座を解約せずに放置するのは絶対にやめておきましょう。
メリットがないどころか、デメリットやリスクしかありません。
資金や個人情報を守るためにも、今一度、FX口座の見直しをおこないましょう。

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