「各国の金融当局が、金融機関(海外FX業者など)に対して与える『安全性・信頼性などの基準をクリアしている』という証になるライセンス」のことを金融ライセンスと言います。

「ライセンス」という響きからして、必ず取得しなければならないと感じるかもしれません。
ですが、海外FX業者について言えば「取得していると信頼性は上がるものの、取得義務はない」というくらいの空気感となっています。

ここでは、GEMFOREXの金融ライセンス事情について解説していきます。

「GEMFOREXが金融ライセンスを取得していない」という口コミは真実?

「金融ライセンスを持たずに運営している」という噂がありますが、これは本当なのでしょうか。

結論から言いますと、これは間違いです。
現在は金融ライセンスをきちんと取得しています。

ですが、「持っていない」という噂が出てもおかしくないような歴史があります。

GEMFOREXが金融ライセンスを取得したのは2019年

GEMFOREXは2010年に誕生した業者です。
そして、9年ほど金融ライセンスを持たずに運営し、2019年になってようやく金融ライセンスを取得しました。

ですから、2019年以前に作成されたインターネット記事などを見ると、「金融ライセンスを持っていないから危険」という記述が発見できるかもしれません。

GEMFOREXはどこの金融ライセンスを取得したのか?

冒頭でもお伝えした通り、金融ライセンスは「各国の金融当局」が発行します。
そして、「どの国が発行した金融ライセンスなのか」によって信頼性が違います。

緩い金融当局の場合は、「登録料金を払えばだいだい発行される」と言っても過言ではありません。しかし厳格な金融当局であれば、厳しい審査を行いますし、ケースによっては途中で剥奪されることさえあります。

そして、GEMFOREXはニュージーランドのFSPの金融ライセンスを持っています。
FSPの金融ライセンスについて簡単に解説していきますね。

ニュージーランドのFSPの金融ライセンスの審査基準は?

主に下記の部分について判定されることになります。

  • 本拠地がニュージーランドにあること
  • 「コンプライアンスディレクター」が在籍していること
  • ニュージーランド内の本拠地にて、マネーロンダリング対策、ユーザー審査、ユーザーのトレード記録等の取り扱いをすること

簡単に言うと「コンプライアンス担当者を雇って、FX業者としてすべき事を全て厳密に行え」ということですね。

金融ライセンスには色々な種類があるわけですが、
ニュージーランドのFSPの金融ライセンスのグレード(信頼性)は高いほうであると言えます。

念のためGEMFOREXがFSPの金融ライセンスを持っているかチェック!

一応、FSPのオフィシャルサイトで、GEMFOREXが本当に金融ライセンスを持っているのかをチェックしてみました。

なぜこんなことをするのかというと、

  • 実際には持っていないのに「金融ライセンスを取得しています」とウソをつく業者
  • 金融ライセンスを剥奪されたのに、取得していることにしている業者

などが存在するからです。

さて、FSPのオフィシャルサイトの検索フォームに「GEMGROUPNZLIMITED」と入力して調べてみます(『GEMFOREX』は正式な登録名称ではありません)。

するときちんとヒットしました!
つまり、ちゃんと金融ライセンスを持っているという事ですね。

「金融ライセンスを持っていない時期のGEMFOREX」は危険だったのか?

ちなみに、金融ライセンスを持っていなかった頃のGEMFOREXも別に危険ではありませんでした。
出金関連のトラブルもありませんでしたし、それ以外の問題も特に起こしたことはありません。そうでなければ、「金融ライセンスを持つまでの9年間」安定して運営することはできなかったはずです。

考えてみれば当然かもしれませんが、「金融ライセンスを持った瞬間に安全になる」という事はないのです。なぜなら、「そもそも安全でないと金融ライセンスを取れない」ですからね。

また、「GEMFOREXは評判の悪さを払拭するためだけに、金融ライセンスを取得したようで印象がよくない」などの口コミもたまに見かけます。
しかし、言いがかりでしかありません。
どのようなつもりで金融ライセンスを取得したにせよ、審査基準が変わることはないからです。

「事実を言っている口コミ」と「印象を言っている口コミ」を見分けましょう

金融ライセンスを持っていなかった頃のGEMFOREXには

  • お金が戻ってこないつもりで利用すべき
  • 金融拒否が多発している(※ウソです)
  • お金をドブに捨てるようなもの

などの口コミが多数寄せられていました。
しかし、これらは全て「印象」でしかありません。

「GEMFOREXは金融ライセンスを持っていない」ということだけが「事実」でした。

海外FX業者の評判を調べるときは、「事実の口コミ」と「印象の口コミ」をきちんと見極めるようにしましょう。

その上で、「海外FX業者の○○は金融ライセンスを持っていないし、信用できない。登録はしないでおこう」と、あなた自身が判断するのであれば、それは良いことだと思います。

GEMFOREXが日本の金融庁に警告されているというのは本当か?

ニュージーランドの金融ライセンスを持っていますし、実際にトラブルも起こしていないので信頼できます。

しかし、「GEMFOREXは、日本の金融庁に警告されている」という噂があります。

結論から言いますと、これは事実です。
しかし、「事実であっても問題はない」と言えます。
その主な理由を紹介します。

「日本の金融庁に登録できない」のではなく「登録していない」

GEMFOREXはニュージーランドの金融ライセンスを持っているくらいですから、日本の金融庁にも登録できるはずです。
※実際に確かめる手段はないのであくまで筆者の推測ですが。

ですが、日本の金融庁に登録すると、「日本のFXのルール」に従う必要があるので、GEMFOREXが以下のように変化する事になります。

  • 最大レバレッジ倍率:1,000倍→25倍
  • ゼロカットシステム:アリ→ナシ
  • ボーナス:豪華→寂しいものに……

※ゼロカットシステム:証拠金がマイナスになってもゼロに戻してくれるシステム

これでは「海外FX業者としての魅力はほぼなくなる」と言っても過言ではありません。
だからこそ、日本の金融庁には登録しないのです。

「日本人を対象としたサービスをしている」と判定されているため

日本の法律的には、「海外FXブローカーは、日本人を対象としたサービスをしてはいけない」という事になっています。
そしてGEMFOREXは「日本語対応」を高品質で行っているため、「日本人向けに運営している」と思われているという事ですね。

決まりは決まりですし、日本の金融庁から警告がいっても仕方がないとは言えます。
ただ、「システム・サービス上の問題があるから警告されている」というわけではありませんから、私たちユーザーからすれば全く心配する事はありません!

また、これは個人的な見解なのですが。

「メニューに日本語訳をつけていて、日本人にも積極的に食事をさせているアメリカのレストラン」があるとします。
このレストランはあくまでアメリカの法律に従うだけで良く、日本の法律を考慮する必要はありませんよね。
ですが、なぜか「オフィシャルサイトなどに日本語訳をつけていて、日本人にも積極的にトレードをさせている海外のFX業者」に関しては、日本政府が「日本の法律を守れ!」と言うわけです。どことなく歪であると思いますね……。

ただ、とにかく私たちが気にすることはありません。
もちろん、海外FX業者を利用していてもなんら罰せられる事などはないのでご安心ください。

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