FxProは、事業基盤が盤石な老舗ブローカーの1つです。
投資家から支持されている理由として、金融ライセンスを5つ取得しており信用性が高いことが挙げられます。
海外FXを利用する場合、信用性が高いということは大きなメリットです。

今回はFxProについて、デメリットやメリット双方から詳しくご紹介します。
これから利用するか迷っている投資家の方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

FxProとは?資本金が1億ドルを超え、事業基盤が盤石

FxProは2006年に設立された老舗ブローカーです。
資本金は1億ドルを超えており、従業員も200名、世界173ヶ国で60万以上の口座開設数など、事業基盤が盤石なことがうかがえます。

FxProの基本情報
会社名 FxPro Group Limited
設立 2006
資本金 総額1億ドル以上
本社所在地 1 Karyatidon, CY-4180 Ypsonas, Limassol, Cyprus

FxProで使用できる口座は、以下の5つです。

FxProの口座
  • MT4Instant
  • MT4Fixed Spread
  • MT4Market
  • MT5
  • cTrader

スキャルピングトレーダーが支持しているcTraderが使える数少ない業者で、さまざまな取引プラットフォームが使えます。
ただし、FxProのcTrader口座は、他の海外FX業者の3倍近いコストなのでご注意ください。

入金方法・出金方法

日本で有効な入金方法は以下の3つの方法に対応しています。

入金方法
  • クレジットカード
  • 海外銀行送金
  • bitwallet
    ※SkrillとNetellerは現在日本で利用することができません。

入金手続きとしては、銀行送金以外は最大10分、銀行送金のみ最大5営業日かかります。
手数料は無料ですが、※海外銀行送金の場合、振込手数料と仲介銀行手数料が必要です。

出金方法も入金方法と同様です。

出金方法
  • クレジット送金
  • 海外銀行送金
  • bitwallet

注意したいのは、FxProで口座内から資金を出金する場合、入金額までは入金時と同じ方法で出金しなければいけないというルールがあることです。
たとえば、20万円をクレジットカードで入金したとすると、20万円までの出金はクレジットカードで行わなければなりません。
なお、入金額の20万を超えた分の利益は別の出金方法を選択することも可能です。

そのため、出金方法を検討してから入金方法を選ぶと良いでしょう。
おすすめなのは、bitwalletです。
手数料が安く、入金までの反映時間も短いので他の入金方法よりも使いやすいでしょう。

FxProのデメリット

日本市場撤退による信用の低下(2011年)

FxProは、2011年4月にキプロスの勧告を受けて日本市場から撤退した過去があります。
撤退自体は、PepperStone社が日本市場から撤退したのと同様のケースなので、大きな問題にはなりませんでした。
当時、日本では海外FX口座を利用した詐欺被害が相次ぎ、出金拒否をされる被害があり、被害総額は8億円以上にもなった事件です。
このような事態を野放しできず、金融庁が圧力をかけて海外FX業者が続々と撤退していきました。

しかし、FxProが問題視されたのが「タイミング悪く、ポジションの強制決済を行って突然撤退」したことです。

時期も悪く、日本では東日本大震災が起こった直後でした。
多くの日本人トレーダーがマイナスポジションを抱える中、強制決済を行って日本市場から撤退したのです。
そのため、多額の損失を抱えたトレーダーが生まれ、信用を失う結果につながりました。

最大レバレッジが低い(最大200倍)

FxProは最大200倍のレバレッジと、海外FX業者の中では低めに設定されています。
以前は最大500倍のレバレッジでしたが、バハマ証券取引委員会のCFD取引規制の変更により、2021年2月21日(月)に「最大500倍→200倍」に制限されました。

海外FX業者は1,000倍を超えるレバレッジで提供していることも多く、中には無制限レバレッジを使用できる業者もあります。

そのため、少額資金で運用している初心者トレーダーには大きな利益が出にくいので、不向きと言えるでしょう。

キャンペーンやボーナスはない

FxProは、キャンペーンやボーナスは実施していません。
海外FXの魅力の1つに、新規口座開設ボーナスや入金ボーナスなどの豊富なキャンペーンがあります。
これは、キプロスの金融ライセンスを取得していることが理由の1つに挙げられます。
キプロスのライセンスは条件が厳しく、2016年の規制強化により、取引高によるボーナスの提供が不可と定められています。

その分cTraderやMT5といった取引ツールや独自ツールの導入などに力を入れており、大口取引に対応できるようなサーバー環境を整えています。

FxProのメリット

デメリットがある一方、メリットもあるので合わせて解説していきます。
FxProでは、5ヶ国の金融ライセンスを取得しています。

金融ライセンス
  • キプロス証券取引委員会(CySEC)
  • バハマ証券委員会(SCB)
  • 南アフリカ金融サービス委員会(FSB)
  • 英国金融行動監視機構(FCA)
  • ドバイ金融サービス機関(DFSA)

特に「英国金融行動監視機構(FCA)」は、世界の中でもライセンス取得難易度が高いといわれています。
ライセンスは更新制で、毎年経営の状況を報告し監査を受ける必要があります。

日本人が口座開設可能なのは、「キプロス」もしくは「バハマ」ライセンスのみですが、FCAライセンスを取得できているのは信頼性が高いと言えるでしょう。

分別管理体制が公開されている

分別管理とは、顧客から預かった資産を区分して管理することでFX業者が破綻した場合も資産が保護される制度のことです。

FxProでは、公開している大手銀行へ分別管理体制をしており、資金の補償まで整備しているのが特徴です。
具体的には、Citi BankやBarclaysといった金融業界では有名な大手銀行を利用した分別管理を行っていると公開しています。
名の知れた海外FX業者でも、具体的な銀行名まで触れないケースもあるので、安心できるポイントでしょう。

信頼性が高い:F1(マクラーレン)や競技チームのスポンサー

FX業者の信頼性は、金融ライセンスはもちろん企業としての規模も重要です。
仮に倒産した場合、信託保全が適用されない可能性もゼロではないからです。
しかし、FxProは「資本金を公開している(1億$以上)」、「F1や競技チームのスポンサー」となっていることから、信頼性の高いと言えるでしょう。

スポンサー契約を行っているのは、以下の企業です。

  • McLauren F1 (マクラーレンF1)
  • モナコヨットクラブ
  • ワトフォードFC
  • Fulham FC
  • Aston vila FC
  • WRC

スポンサー契約といっても実際に資金を投資しないケースもあります。
しかしメインスポンサーとして契約している点から、マクラーレンF1の契約料は300億円以上といわれています。
これだけ見ても、資金力があるFX業者であることがわかります。

約定力の高さ(スピードが速い)

約定力の高さもFxProの魅力で、ほとんどの注文は「0.01106秒で約定すると公言」しています。
約定までのスピードの速さは、約定力に直結します。
注文が約定するまでのタイムラグが長いほど、注文金額と約定金額に差が生まれてしまいます。
為替市場は、1秒未満でも大きくレートが変わり、損失につながるリスクが高くなるのです。

FxProが高い約定力を実現できているのは、EQUINIX社の取引サーバーを利用しているからです。
EQUINIX(エクイニクス)社とは、約定力の高いFX業者において定番の通信業界大手であり、アマゾンやグーグルも利用する評価の高いサーバー環境を提供しています。

約定力が高いことで、取引回数が多いトレーダーにとっては大きなメリットになるでしょう。

ゼロカットシステム採用、追証なし

FxProは、ゼロカットシステムを採用しているので追証がありません。
ゼロカットシステムとは、口座残高がマイナスになった場合でもFX業者がマイナス分を負担してくれる制度のことです。
ゼロカットがないFX業者では、ロスカットが間に合わなかった際に追証が請求されてしまうので、大きなリスクを伴います。

FxProではゼロカットシステムにより、海外FX初心者でも追証のリスクを気にせず、安心して取引ができる点が魅力です。

まとめ:FxProはレバレッジが低いが、安心安全な海外FX業者

FxProは、メインスポンサーになっている点や金融ライセンスの信頼性が高く安心して利用できるFX業者と言えるでしょう。
最後に、FxProのメリットとデメリットをそれぞれまとめるので参考にしてみてくださいね。

メリット
  • 5ヶ国の金融ライセンスを取得
  • 分別管理体制が公開されている
  • 信頼性が高い:F1(マクラーレン)や競技チームのスポンサー
  • 約定力の高さ(スピードが速い)
  • ゼロカットシステム採用、追証なし
デメリット
  • 日本市場撤退による信用の低下(2011年)
  • 最大レバレッジが低い(最大200倍)
  • キャンペーンやボーナスはない

特に、とにかく安全安心な海外FX業者でトレードしたい方にはおすすめな業者といえます。

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