ロスカット:証拠金維持率が一定まで下がった場合に、強制的に実行される決済
ロスカット水準:その証拠金維持率

例えば「証拠金維持率が50%になったときにロスカットされる」のであれば、「この海外FX業者のロスカット水準は50%である」などと表現できます。

たまに、ロスカットされたときに「余計な事をされなければ相場が反転して、利益が出たかもしれない」などとFX業者を批判するトレーダーがいます。
ですが、実際には「ロスカットしてくれたからこそ、この程度の損失で済んだ」と考えるべきです。

ロスカット・ロスカット水準のことに限りませんが、「失敗したときに自分以外の誰かのせいにしてしまうトレーダー」は成功しません。心当たりのある方は改めましょう。

国内FXのロスカット水準の傾向は?

国内FXのロスカット水準についてですが、100%としているブローカーが多いです。
ただすべての業者がロスカット水準を100%にしているわけではなく、探せば20~90%くらいのところも見つかります。

ちなみに国内FXの場合は、「ロスカット水準をトレーダー自身が事前に決めることができる」というシステムを採用しているところもあります。

海外FXのロスカット水準の傾向は?

海外FXのロスカット水準に関しては、20~50%くらいのブローカーが多いです。
全体の傾向として、国内FXに比べてロスカット水準が低い傾向にあると言えます。

中には、ロスカット水準を0%にしているところもあります。
「ロスカット水準が0%=口座残高が0になるまでトレードできる」ということですね。

海外FX・GEMFOREXのロスカット水準・マージンコール水準は?

マージンコール:証拠金維持率が一定まで下がったときに「そろそろロスカット水準に達してしまうので入金などをして証拠金維持率を上げてください」という通知

ほとんどのFXブローカーが、ロスカットを行う前にこのマージンコールを送ってきます。

さて、GEMFOREXのロスカット水準・マージンコール水準を紹介します。

マージンコール水準:50%
ロスカット水準:20%

分かりやすく言うと、

例えば、「必要証拠金が1万円なのに、有効証拠金が5,000円になった」ときにマージンコールが届きます。
そして、「必要証拠金が1万円なのに、有効証拠金が2,000円になった」ときにロスカット水準に達した扱いになり、強制ロスカットが行われるということですね。

ちなみにGEMFOREXはマージンコール水準・ロスカット水準ともに、「海外FX界隈においてはごく普通レベル」であると言えます。

海外FX・XMのロスカット水準・マージンコール水準は?

続いて「XM」のロスカット水準・マージンコール水準を紹介します。

マージンコール水準:50%
ロスカット水準:20%

実はXMとGEMFOREXのマージンコール水準・ロスカット水準は一緒です。

海外FX業者を選ぶときに「ロスカット水準」を決め手にすべきではない!

国内FX業者のロスカット水準についても紹介しましたが、
それとは関係なく、

国内FX:最大レバレッジ25倍
海外FX:最大レバレッジ数百倍~数千倍

国内FX:ゼロカットシステムなし
海外FX:ゼロカットシステムあり

※ゼロカットシステム:口座残高が0未満にならないシステム

などの差がありますから、国内FX業者ではなく海外FX業者を利用することを強くおすすめします。

そして、登録する海外FX業者を決める際に「ロスカット水準」を決め手にするべきではありません。
その理由は主に2つあります。

  • 業者ごとの差があまりない
  • 証拠金維持率は最低でも500%以上にすべきだから

業者ごとの差があまりない

先ほど紹介したGEMFOREXとXMのロスカット水準も一緒でしたね。

国内FX業者に関しては、「業者ごとのロスカット水準の差」がそれなりにあるような印象を受けます。
しかし、海外FX業者についてはあまり違いがありません。

「ロスカット水準を決め手にすべきではない」と言いますか、「決め手にできるほどの差がない」という感じですね。

実際、ロスカット水準よりも

  • 最大レバレッジ倍率の高さ
  • スプレッドの広さ
  • ボーナスの豪華さ

など、FXトレードの収支に大きく影響を与える部分に重点を置いて選ぶべきだと言えます。

証拠金維持率は最低でも500%以上にすべきだから

そもそも「ロスカットされるか・されないか」というレベルの、ぎりぎりの海外FXトレードをすべきではありません。

ロスカット水準は高い業者でも100%くらいです。
「では証拠金維持率は200%程度にしておくべきだろうか」などと感じるかもしれませんが、それでは心配です。
なぜなら証拠金維持率というものは、相場が大きく動けば400~500%くらいは一気に下がってしまう場合があるからです。

したがって、「証拠金維持率を最低でも500%以上に保ちつつトレードをすべき」と言えます。理想の証拠金維持率は1,000%以上です。

「ロスカット水準やゼロカットシステムの事など考えたことがなく、マージンコールが届いたことも一回もない」というレベルの余裕のあるトレードをしましょう。

証拠金維持率を上げる方法|海外FXでロスカット水準に到達させないために

「証拠金維持率をそんなに高くするのは難しい」と感じるかもしれませんが、実はそんなことはありません。
特に海外FX業者の場合は、数千%くらいであれば簡単に届かせることができます。

証拠金維持率を上げる主な方法は以下の通りです。

  • レバレッジ倍率を上げる
  • トレード量(必要証拠金額)を落とす
  • 入金する

レバレッジ倍率を上げる

  • 必要証拠金:1万円
  • 有効証拠金:5,000円
  • レバレッジ:1倍

の状態だとします。
このとき、証拠金維持率は50%ですね。
海外FX業者によってはこの時点でロスカット水準に届いています。

ですが、レバレッジを100倍にするだけで、

  • 必要証拠金:100円(1万円÷100)
  • 有効証拠金:5,000円
  • レバレッジ:100倍

証拠金維持率は5,000%(有効証拠金が、必要証拠金の50倍もある状態です)になりますよね。

ですから、レバレッジ倍率は基本的に「マックス」にしてトレードするのがおすすめです。
ちなみに海外FX業者のGEMFOREXの最大レバレッジ倍率は1,000倍、XMは888倍ですから、より証拠金維持率を上げやすいのはGEMFOREXであると言えます(XMも十分使いやすいですが)。

トレード量(必要証拠金額)を落とす

簡単に言えば「ちょっとしかトレードしないなら安全」ということです。

  • 必要証拠金:1万円
  • 有効証拠金:5,000円
  • レバレッジ:X倍

なら証拠金維持率は50%ですが、

  • 必要証拠金:1,000円
  • 有効証拠金:5,000円
  • レバレッジ:X倍

これなら必要証拠金は500%になりますね。

特に「レバレッジ倍率を最大にしているけれど、さらに証拠金維持率を上げたい」という場合は、「トレード量を下げる(必要証拠金額を下げる)」ことを考えましょう。
海外FXでは無理は禁物です。

入金する

入金する=そのまま有効証拠金額が上がるということになりますから、もちろん証拠金維持率を上げることができます。

ただし、「ロスカット水準に届きそうになる→入金→ロスカット水準に届きそうになる→入金」などと立ち回るのは、いかにも「破滅型トレーダー」に近いと言えますので、基本的にはおすすめできない方法です。

また、万が一このようなやり方で勝ってしまえば、「ピンチになっても取り返せる」などと思い込んでします恐れがあるので、さらに悲惨です。ギャンブル依存症などに似ていますよね。

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